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2011年12月30日金曜日

【makeuseof.com 翻訳】Ubuntu のインストール後にホームフォルダーを暗号化するには

【注意】以下の文は、makeuseof.com の記事を抄訳したものです。翻訳に誤りやずれがあるかもしれません。
How To Encrypt Your Home Folder After Ubuntu Installation [Linux]
(本家掲載日時:2011年12月29日〈現地時間〉)

始める前に
ホームフォルダーの暗号化は、実際には聞こえよりもずっと簡単です。数回の手順と短い時間だけで済みます。何らかの原因で暗号化処理がうまくいかない場合に備えて、作業を始める前にホームフォルダー全体のバックアップを他の場所に必ず用意してください。

手順
最初に端末を開いてこのコマンドを発行します:
sudo apt-get install ecryptfs-utils

このコマンドで暗号化処理を実行するために必要なファイルをインストールします。


ログイン中のユーザーのホームフォルダーを暗号化している際に起こりうる問題を回避するには、一時的に管理者権限の新しいユーザーを作成するのが最善です。もしくは、管理者権限をもつ第二のユーザーを既に用意しているのであれば、代わりにそれを使うこともできます。それでは、新しいアカウントでログインしましょう。


次に、実際にホームフォルダーを暗号化するために以下を実行します:
sudo ecryptfs-migrate-home –u "username"

"username" の箇所は暗号化するホームフォルダーの所有者のユーザー名です。


上記の操作を完了したら元のユーザーとして再ログインし、表示される指示に従って新たに暗号化されたフォルダーにパスワードを付加して、暗号化処理を完了する必要があります。プロンプトが表示されなければ、端末で cryptfs-add-passphrase を実行してパスワードを自分で入力できます。

上記の操作を完了したら、作成した一時的なアカウント削除して、システムを再起動できます。これでホームフォルダーは暗号化されて、自分のパスワードを知らない人はあなたのデータにアクセスできません。

本当にテストしたければ、Live CD を使ってホームフォルダー内を閲覧できるか確認できます。通常、ファイル・パーミッションにより閲覧は不可能ですが、暗号化されていない限りは Live CD を使ってパーミッションを変更できます。それさえ不可能であれば、暗号化の成功が確認できたと言えるでしょう。



# (just) in case - 1. 万一に備えて 2. …のときの用心に 3. 〜の場合に

2011年12月27日火曜日

【OMG! Ubuntu! 翻訳】Java が Ubuntu から削除され、ユーザーのマシンからアンインストールされる予定(12/18)

【注意】以下の文は、OMG! Ubuntu! の記事を翻訳したものです。翻訳に誤りやずれがあるかもしれません。
Java To Be Removed from Ubuntu, Uninstalled from User Machines
(本家掲載日時:2011年12月18日〈現地時間〉)

Oracle の Sun Java JDK パッケージが Ubuntu パートナー・リポジトリーから削除され、ユーザーのシステム上で無効化される予定です。

Oracle が "Operating System Distributor License for Java" を脱退するということは、Canonical が今後このパッケージを配布する権限はないということです。

この変更点は Ubuntu 10.04 LTS, 10.10 および 11.04 のみに影響します。

システム上に "sun-java-6" パッケージをインストールしている場合は、今後のソフトウェア・アップデートで削除されます。正確な実施日は「未確定」です。

このソフトウェアが必要な人はオープンソースの代替ソフト(多くは Ubuntu ソフトウェア・センターから容易に入手可能)に移行するか、Oracle の Web サイトから入手可能な Java パッケージを手動でインストールする必要があります。

OpenJDK - 将来の Java
今まで Java に対するオープンソースの代替ソフトだった OpenJDK は今や Java の公式な実装となり、Oracle 自身も OpenJDK を将来のリリースのための基盤として使っていることでしょう。

セキュリティーリスクのアップデート
ライセンスの失効に伴ない、Ubuntu パートナー・リポジトリーから入手可能なバージョンの Java に存在する数多くのセキュリティーの問題が持ち上がってきます。

「セキュリティーリスクの深刻さゆえ、Canonical は全マシン上の Sun JDK ブラウザー・プラグインを無効化するセキュリティー・アップデートを直ちにリリースしようとしている」「脆弱性があるバージョンの Sun JDK を標的にしたエクスプロイトコードを実行する、悪意のある Web サイトから被るユーザーのリスクを軽減する」と Ubuntu の Marc Deslauriers は Ubuntu セキュリティー・メーリング・リストへ投稿したメールで述べています。



# coincides with A - A と同時に起こる、S と A が〜
# mitigate - 1. 緩和する、鎮痛する 2. 軽減する

2011年9月8日木曜日

【OMG! Ubuntu! 翻訳】Ubuntu デフォルトのファイアーウォール用の使いやすい GUI(2010/8)

【注意】以下の文は、OMG! Ubuntu! の記事を翻訳したものです。翻訳に誤りやずれがあるかもしれません。
Easy to use GUI for Ubuntu's default firewall
(本家掲載日時:2010年8月31日〈現地時間〉)

Ubuntu デフォルトのファイアーウォール(UFW)用のグラフィカルなフロントエンドを提供することで、すべてのユーザーのためにセキュリティー設定を簡単にする新しいプロジェクトのお陰で、Ubuntu でのファイアーウォールの構成がかなり簡単になりつつあります。

Ubuntu デフォルトのファイアーウォール UFW(uncomplicated firewall)^は、端末と数種類のコマンドからアクセスできますが、私のようなユーザーにとって、この操作は少し勇気の要るものです。UFW Frontends はグラフィカルで使いやすいため、これに対処する完璧なソリューションです。


待ってください、今すぐ利用できる GUI はないのですか?
Gufw があります。これは UFW 用の比較的シンプルなインターフェイスですが、UFW-Frontends が提供する機能の多くを持ち合わせていません。Darwin は我々に宛てた電子メールでこのことに触れ、彼が一からフロントエンドを開発することを選んだ理由を一覧にしたプロジェクトページを指しました。

ダウンロード
スタンドアロンの .deb ファイルと、ソースとなる tar ボールをプロジェクトページからダウンロードできます:

code.google.com/p/ufw-frontends

ダウンロードする代わりに、UFW Frontends を Darwin の PPA からインストールしたり管理したりできます:
  • sudo add-apt-repository ppa:baudm/ppa
  • sudo apt-get update && sudo apt-get install ufw-frontends

システムシステム管理ファイアーウォール から起動します。

^ 技術的には、単に ufw は iptables を操作するプログラムです。実際のファイアーウォールは Linux カーネル内に含まれています。しかし、単純化 および UFW はこのプログラム(※)のフロントエンドだという事実から、UFW をファイアーウォールと考えてください。

※ 「このプログラム」は iptables のことだと思います(私のメモ)。

2011年4月23日土曜日

【OMG! Ubuntu! 翻訳】ウイルス対策ソフト "ESET NOD32" が Linux に登場します

【注意】以下の文は、OMG! Ubuntu! の記事を翻訳したものです。翻訳に誤りやずれがあるかもしれません。
‘ESET NOD32′ anti-virus comes to Linux
(本家掲載日時:2011年4月22日〈現地時間〉)

ユーザーを喜ばせ、同じくらいに困惑させる動きの中で、世界で最も人気のあるウイルス対策」アプリ "ESET NOD32" は現在 Linux 上で利用できます。

「クロスプラットフォームと新しく誕生する脅威」に対抗する「完璧な保護」を提案していて、このリリースは「Linux というプラットフォームのセキュリティを拡張する」ことを目標にしています。これには、Windows や Mac ベースのシステム用に設計された脅威を含め、悪意のあるコードを自動的に検出して駆除する「ThreatSense エンジン」(受賞経験あり)が利用されます。

このアプリは、システムの性能に影響を与えることなく、高度な保護機能を提供すると主張しています。

それで、需要はあるのでしょうか?
「一般消費者・ビジネスによる Linux の利用の重要性を考慮すると、サイバー攻撃からコンピューターを保護するための、高度なセキュリティソフトウェアをユーザーに提供することは不可欠である」と ESET の CEO である Richard Marko は述べています。

internetnews.com による 2006 年の記事では、Linux を標的にした悪意のあるプログラムは 2005 年中に 422 個から 863 個へ 2 倍以上に増加したと報告されています。

Wikipedia では Linux を標的にした既知のワーム、ウイルス、トロイの木馬が多数リストアップされています。そのほとんどはアップデートによって随分前に無力化されています。

ダウンロード
ESET は無償のアプリではありません。32bit と 64bit のどちらの環境でも動作する 30 日間の無料トライ版をダウンロードできます:eset.eu/download/trial

完全なライセンスを得るには、約 29.99 ポンドかかります。Windows ユーザーは安価版を Amazon やその他のサードパーティーの販売会社で購入できます。今のところ Linux ユーザーはこのような購入方法が利用できません。

ダウンロード後は、「プログラムとして実行できる」ように許可し、そのファイルを実行するだけです。

Eset via Johip



# in equal measure 》 同じくらい、同程度に(確認済み)

# Given ~

# have more than doubled 》 「二倍以上になった(増加した)」

# long since 》 ずっと前に

# render = make

2011年3月10日木曜日

【総合学習レポート】マルウェアとは・歴史・マルウェアの種類【2ページ目】

1.マルウェアとは

マルウェアとは、感染したコンピュータに保存されているファイルを破壊したり、OS のシステムを破壊して、使用できないようにしたりするプログラムのことです。マルウェアは主に脆弱性(安全性に関わるソフトウェアの設計上の欠陥。セキュリティホールともいう)を悪用して感染を拡げます。なかにはパスワードやクレジットカード番号などの個人情報を盗んだりするものもあり、種類は多岐にわたります。

最近のものだと、マルウェアに感染した多くのコンピュータ同士で独自のネットワークを形成するものがあります。感染したコンピュータは、DDoS 攻撃(攻撃対象のサーバーをダウンさせる攻撃)やスパムメール(営利目的で大量配信されるメール)の踏み台にされます。そうなってしまうと、実際の攻撃者は身元を隠したまま、自身を全うな個人や企業に偽装して攻撃対象のサーバーを攻撃します。このように対策をせずにマルウェアに感染し、他の企業を攻撃してしまうと犯罪の幇助になってしまいます。現在、マルウェア感染は個人の被害の範囲にとどまらず、他人を攻撃するばかりか犯罪を幇助してしまうことにもなりかねません。

マルウェアは自身のコピーを多数生成して、感染したコンピュータからネットワークや記憶媒体を経由して他のコンピュータに感染を広げます。なかには、セキュリティソフトのアップデートや動作そのものを妨害・停止させてしまうものまであり、様々な対策を複合的に講じておくことが必要です。



2.マルウェアの歴史

ウイルス対策の歴史をひもとく:ITpro
このWebページを見たらこの項を書く気が完全に失せました。とてもわかり易く、興味深い内容なので是非読んでみてください。



3.マルウェアの種類

・ウイルス
それ自身では独立して実行できないプログラムの断片で、宿主となる他のファイルに感染することでその被害をもたらす。そのため、感染を拡げる際にはフロッピーディスクなどの記憶媒体や電子メールを介する。

・ワーム
それ自身で独立して実行できるプログラムであり、感染を拡げる際には、宿主となるほかのファイルを必要としない。ネットワークを介し、感染先のコンピュータの脆弱性を悪用して感染を拡げる。毛虫(ワーム)のように、ネットワーク上を這い回ることから、この名前がある。

・スパイウェア
データやコンピュータの破壊が目的ではなく、個人の特定が可能な情報を収集するマルウェア。一見有用なソフトウェアに見えるため、ユーザーの意思でインストールしてしまうことが多い。似たものにトラックウェアがあるが、これはシステム情報・コンピュータの利用状況・ユーザーの習慣を収集する。

・ドライブバイダウンロード
Web ブラウザの脆弱性を悪用して、悪意のあるコードの実行・データの読み込みをさせるためのコード。マルウェアには分類されないが悪質なもの。
例えば、最近流行している Gumblar(ガンブラー)というマルウェアがある。このマルウェアは正規の Web サイトに悪質な Web サイトへと強制的に誘導(リダイレクト)するスクリプトを埋め込み、正規の Web サイトにアクセスしたユーザーのコンピュータをリダイレクト先の Web サイトでマルウェアに感染させ、感染したマルウェアが他のマルウェアを次々にダウンロードするというもの。マルウェア感染後、マルウェアは感染したコンピュータに保存された FTP の認証情報を盗み、それを悪用して他の Web ページにも侵入し改ざんを行なう。この過程を繰り返して感染を拡げる。

・ルートキット
ルートキットとは、コンピュータの管理者権限を奪取して、攻撃者の侵入を支援するプログラム群のことを指す。これに侵入されてしまうと検出や除去は困難である。したがって、OS のインストール直後にルートキット対策ソフトを導入する、ルートキットを侵入させないといった対策が必要。

・コンセプトウイルス
脆弱性の存在を提起するために、技術的な実証実験に用いられるコンピュータウイルスのこと。上記で述べたような危険な挙動はしないが、これが何らかの理由で漏洩し、他のマルウェア作者の手で危険な機能を追加されて再配布されるということもある。

・ボットウイルス
感染したコンピュータの操作を秘密裏に奪取するためのマルウェア。攻撃者によって構成された、ボットウイルスに感染した多数のコンピュータのネットワークをボットネットという。攻撃者はこのボットネットを使って、特定の Web サーバーを攻撃(DDoS 攻撃)したり、スパムメールを送信したりする。例を挙げると、国内のオンラインゲーム会社が米国・中国・欧州のボットネットに感染したコンピュータから7日間の一斉攻撃を受けたことがある。




※以後、コンピュータに被害を与えるソフトウェアを総称してマルウェアと記述します。

2011年3月4日金曜日

Ubuntu でのルートキット対策

ルートキットとは、コンピュータの管理者権限を奪取して、攻撃者の侵入を支援するプログラム群のことを指しま す。これに冒されてしまうと検出や除去は困難で、OS のインストール直後にルートキット対策ソフトを導入する、ルートキットを侵入させないといった対策が必要です。最も効果的な対策は、感染の疑いがあるコンピュータをシャットダウンし、ルートキット対策ソフトを収めた CD などの外部メディアから検出を行うことです。より詳しく知りたい方は、ルートキットの正体を暴く - ITProをご覧ください。

ルートキットは次のようなことをします:
  • 侵入のための入り口(バックドア)を作る
  • 動作中のプロセス・ファイル・ポート・ユーザーアカウントなどを隠蔽する
  • システムログを改ざんして侵入を隠蔽する
  • 改ざんされたシステムコマンド(例えば、実行中のプロセスをマルウェアのものを除いて表示するコマンドなど)をインストールする(やや古)
Ubuntu でのルートキット検出は、rkhunterchkrootkit というソフトウェアを使って行ないます。どちらも Ubuntu ソフトウェアセンターから入手できるので、右上の検索ボックスに "rkhunter"、"chkrootkit" と入力して検索してください。

インストールが完了してもメニューに現れるわけではなく、端末内でコマンドとして使用します。
  1. パネルからアプリケーションアクセサリ端末と選択します。
  2. rkhunter は rkhunter -c、chkrootkit は chkrootkit と実行します。
  3. [BAD]や[INFECTED]と表示されなければ安全です。

しかし、rkhunter や chkrootkit には除去の機能は無いようで…あとは自分でどうにかしろということでしょうか。

2011年2月22日火曜日

Softbank や e-mobile の回線にダイアラーの危険性はあるのかないのか

私は Softbank の C02LC という USB モデムを使ってインターネットに接続しているのですが、ダイアルアップ接続なのだからダイアラーの危険性はないのかと不安になりました。そこで Softbank にメールで問い合わせてみました。

次がその回答(抜粋):

ソフトバンクモバイルお客さまセンターの■■です。

(中略)

お問い合わせいただきましたダイヤルアップ接続につきまして、
現在弊社にてダイヤラに関する報告はございません。

また、ソフトバンクモバイルでのダイヤルアップ接続について、
セキュリティ等に問題はございませんので、この点については
ご安心ください。




なんだとさ。
ところで、Softbankのモバイルブロードバンド通信は e-mobile の回線を利用するらしいが、これはどういうことだ?

2010年3月3日水曜日

【総合学習レポート】マルウェアへの総合的な対策(Linux)【3ページ目】

4.マルウェアへの総合的な対策(Linux)

マルウェアは、Webページ・電子メール・USB メモリーなどのリムーバブルメディアを介して感染を広げます。このうち、Web ページを介して感染を広げるマルウェアは Web ブラウザーなどの脆弱性を悪用します。中にはページを閲覧しただけで感染するものもあり、今までの対策だけでは様々な脅威に対応しきれず、厳重な対策が必要です。近年のものだと、P2P ネットワーク(※1)を利用してファイルをやり取りする P2P クライアントソフトを介しての感染も多くなっています。

※1 P2P(Peer to Peer)ネットワーク…互いに対等な関係にあるコンピュータ同士を直接接続したネットワークのこと。インターネット電話やファイル共有に利用する。普通は後者を指します。



自らがセキュリティに積極的に関心をもち、常に新しい情報を仕入れること
ユーザを欺いてマルウェア感染させる手法は日々刻々と進化しており、マルウェアは驚異的な速度で増加しています。2010 年上半期には、1 億 2400 万件の新種のマルウェアが確認されました(ただし、Linux 用マルウェアは少数です)。

最近の傾向では、マルウェアがセキュリティソフトに検知されずに活動できる「生存期間」は短くなっています。これは、セキュリティソフトの検出精度の向上なども考えられますが、一方でマルウェア作者がセキュリティソフトを回避するために、新種のマルウェアの作成や既存のマルウェアの修正を頻繁にしているためでもあります。

このような状況では、セキュリティ情報を公開している Web サイトで常に最新の情報を仕入れ、現状を把握することが大切です。その上で、必要な対策を講じるようにします。何かを一から調べようとしても、膨大な情報があるために何から調べて良いのか解らなくなるはずです。その上、日々新しい情報が加わるため、マルウェアから自身を防御する知識を得るまでに時間がかかります。そのため、普段から情報を蓄積することが大切です。

次にセキュリティ関連のニュースサイトを紹介します:
セキュリティ - テクノロジー - ZDNet Japan
セキュリティ: ITpro
セキュリティ、個人情報の最新ニュース : Security NEXT
Scan NetSecurity
セキュリティ・マネジメント - Computerworld.jp
脅威からシステムを守るための情報サイト「セキュリティ」 - ITmedia エンタープライズ
gred News Clipping
ASCII - Tech



OS やソフトウェアを最新の状態に維持する
OS やソフトウェアをアップデートして常に最新の状態に維持しましょう。OS やソフトウェアには脆弱性があり、これを修正するのが更新プログラム(※2)です。Linux では、OS とその他のソフトウェアのアップデートはアップデート・マネージャで一括して行えます。しかし、リポジトリに登録されていないパッケージの手動インストールといったように、推奨されるインストール方法(※3)以外の手段でインストールしたソフトウェアについては、自動アップデートできないので手動で行う必要があります。

※2 更新プログラム…修正プログラム・セキュリティパッチ・セキュリティアップデートともいいます。

※3 推奨されるインストール方法…Ubuntu ソフトウェアセンターや Synaptic パッケージ・マネージャ、そして端末での apt を使ったインストール。

定期的に更新プログラムがないか自動的に確認して、更新があったときには自動的にインストールするように設定してことが推奨されます(図1、図2)。脆弱性を悪用した攻撃の多くは、脆弱性の存在が明らかになってから短時間で発生しています。したがって、更新プログラムは公開されたらすぐに適用するようにします。また、Firefox アドオンのアップデートも必ずしましょう。アドオンの脆弱性を悪用して、コンピュータの制御が奪われることがあります。

このように、どれほど些細に思えることでも、一つ一つ着実に実施していきましょう。更新が面倒だからといって後回しにしておくと、取り返しのつかないことになります。少し面倒でも、マルウェア感染後に費やす手間やコストのことを考えれば、面倒でも何でもありません。iPhone も iOS で稼働していて、脆弱性を突かれると有料電話に接続される可能性があります。

▼図1 OS の自動アップデートの設定(システム > システム管理 > ソフトウェア・ソース > アップデートタブ)


▼図2 Firefox アドオンの自動アップデートの設定(編集(E > 設定(N > 詳細パネル > 更新タブ)


【知っておいて】ゼロデイ攻撃とは
ゼロデイ攻撃とは、脆弱性を修正する更新プログラムが配布される前に行われる、その脆弱性を悪用した攻撃のことです。

ゼロデイ攻撃には 2 つの種類があります:
①脆弱性の存在をソフトウェアメーカーもユーザーも知らないときに、その存在を唯一知っている攻撃者が攻撃する。

②脆弱性の存在が公表された後、ソフトウェアメーカーによって更新プログラムが配布されるまでの間に、攻撃者が攻撃する。

①の場合は対処法はありませんが、②の場合はセキュリティを重視して、代替のソフトを使ったり、思い切ってそのソフトウェアを一時的にアンインストールしたりするのもありです。



サポートの終了した OS やソフトウェアは使わない
セキュリティ分野でのサポートとは、更新プログラムの配布のことを指します。サポートが終了したバージョンの OS やソフトウェアに対しては、脆弱性が発見されても更新プログラムは配布されず、脆弱性は未修正のままということになります。新しいバージョンにアップグレードしましょう。ただし、アップグレード後に不具合が起こることもあります。心配なら、設定とデータをバックアップした後に、新しいバージョンの OS をクリーンインストール(※4)して、設定とファイルをリストアしましょう。

※4 クリーンインストール…古い OS がインストールされている HDD などをフォーマットした後に、新しい OS をインストールすること。



セキュリティソフトをインストールして、定義ファイルを最新の状態に更新する
セキュリティソフトをインストールすることは最も重要な対策のひとつです。定義ファイル(パターンファイル)とは、確認されているマルウェアの特徴を記したもので、このファイルが最新のものでないとセキュリティソフトは潜在しているウイルスを検出できません。

▼セキュリティソフトの更新(avast! Antivirus)


【知っておいて】マルウェア作者は自身の作成したマルウェアが対策ソフトに検出されないか事前に確認する
マルウェア作者はマルウェアを配布する前に、最新の定義ファイルを使って自身が作ったファイルを検査し、マルウェアとして検出されないかを確認してから配布するため、セキュリティソフトをインストールして最新の状態にしているからといって安心はできません。

現状は、定義ファイルに情報のないマルウェアを検出することができず、またセキュリティベンダは急増するマルウェアのシグネチャ(≒定義ファイル)の作成に追いつけていけません。

そこで、ヒューリスティック法という技術が考えられました。これは既存の定義ファイルに依存せず、マルウェアの「不審な動き」を検知してセキュリティを保護する手法です。

これには 2 つの種類があります。1 つ目は「静的ヒューリスティック法」というもので、「マルウェアが実行するであろうコード」(例:システム領域を書き換えるコード)をリストアップし、それをマルウェアのコードから検出することでセキュリティを保護するというものです。

しかし、マルウェアのコードが暗号化されている場合、この手法は有効ではありません。そこで 2 つ目の「動的ヒューリスティック法ビヘイビア法)」です。これは実際に不審なプログラムをメモリ上にある検査用の安全な領域(サンドボックス)で実行し、マルウェアかどうかを判別します。


 不審なプログラムや開発元が不明なプログラムは実行しない
インターネットからダウンロードしたソフトウェアには、マルウェアを含んだものが多数あります。Ubuntu の公式リポジトリに登録されているソフトウェアのみを、Ubuntu ソフトウェアセンターや Synaptic パッケージ・マネージャ、および apt などを使ってインストールしましょう。

Gnome デスクトップ環境用のテーマ・アイコンなどを配布する Gnome-Look にも、スクリーンセーバーに偽装した悪質なスクリプトがアップロードされていたことがあります。ダウンロードして利用するのは壁紙やアイコンなどのスクリプトを含まないものに限定したほうがよいでしょう。

関連記事:
Gnome-Look のスクリーンセーバーにマルウェアが見つかる - スラッシュドット・ジャパン



未審査の Firefox アドオンはインストールしない
Firefox のアドオン配布サイトには、開発組織である Mozilla によるセキュリティの審査(レビュー)を受けていないアドオンが存在します。そのようなアドオンには、ログイン情報を盗んだりする悪質なものもあります。アドオンのみを導入するようにしましょう。

▼未レビューのアドオンのインストールボタン


▼レビュー済みのアドオンのインストールボタン


関連記事:
アドオンのセキュリティ脆弱性に関するお知らせ - Mozilla Japan ブログ



パーソナルファイアーウォールを有効にする
ファイアーウォールとは、外部からの不正アクセスを検出・遮断したり、内部からの機密データの送信を防いだりする機能をもつソフトウェアまたはハードウェアのことです。ファイアーウォールは主に企業などの組織向けの製品であるため高価です。

これを個人向けに低価格・機能限定版にしたものがパーソナルファイアーウォールです。

▼ファイアーウォールの設定(GUI 版 ufw)




リムーバブルメディア(CD、USB メモリー)からの感染を防ぐように設定する
近年、大容量・軽量・小型・低価格・汎用性(ほとんどの場合において広く使えること)などの理由から、USB メモリーの需要は伸びています。それゆえに、USB メモリーを悪用して感染を拡大するマルウェアも年々増加しています。

対策① 自動再生を無効にする
Windows や Linux には自動再生という機能があります。これは CD や USB メモリーが挿入されたときに、自動的にメディアプレーヤーを開いて CD を再生したり、CD 内のインストーラを起動したりする機能です。便利な機能ではありますが、USB メモリー内にマルウェアが潜んでいたりすると、勝手にマルウェアが実行されてしまう恐れがあります。これを避けるためには、すべてのメディアに対して自動再生を無効に設定します。

▼自動再生を無効にする(システム > 設定 > ファイル管理 > メディアタブ


対策② 使用する USB メモリーを使い分ける
例えば、「仕事用の USB メモリーとプライベート用のものを用意する。仕事用のものは会社のコンピューター、プライベート用のものは自宅のコンピュータでのみ使う。プライベート用の USB メモリーを会社のコンピューターで使わない、またその逆もしない。」といったことです。

対策③ USB メモリーを使う前にセキュリティソフトで検査する(USB メモリーを複数のコンピュータで利用する場合)
前述のように自動再生を無効にしたら、セキュリティソフトで USB メモリー全体をマルウェアチェックしましょう。もしもマルウェアが検出された場合は、マルウェアを削除するように操作します。学校などのコンピュータで、権限の問題により自動再生を無効にできない場合は、Shift キーを押しながら USB メモリーを差し込みます。

※デジタルオーディオプレーヤーも USB メモリーの一種です。これも上記と同様の取り扱いをするようにします。



root でログインしない
マルウェアは、OS の最重要な部分を不正に変更する(破損させる)ことで OS を使用できなくします。この重要な変更には、ユーザーがシステムの最重要な部分を変更する特権をもつユーザー(root)としてログインしていなければなりません。平時は調べ物などでコンピューターを利用するだけなら、システムの変更は必要ないので、root としてログインする必要はありません。平時は制限ユーザーとしてログインするようにしましょう。また、システムの変更やソフトウェアのインストール時であっても、root でなく管理者ユーザー(Admin グループ所属)としてログインした上で、コマンド susudo を使いましょう。そもそも Linux では通常 root としてログインできないようになっています。root の有効化は非常に危険ですので、絶対に行なってはなりません。



不必要なら wine を使わない
wine とは Linux 上で Windows 用のソフトウェアを動作させるためのソフトウェアです。wine で Windows 用のソフトを使っていると、マルウェア感染の可能性が高まります。Windows 用ソフトと比べても遜色のない Linux 用ソフトはたくさんあります。できる限り Linux 用のソフトウェアで代用し、必要ないなら wine を使わないようにしましょう。