このブログを検索

2011年2月22日火曜日

Ubuntu や Linux の利点

クリック一つですべてのソフトウェアをアップデート
Linux ではすべてのソフトウェアが一元的に(まとめて)管理されています。よって、ボタンをワンクリックするだけでインストールされているすべ てのソフトウェアを一度に更新することができます。このため、他の OS のようにソフトウェアごとに更新する手間が省けます。ただし、ソフトウェアセンター 以外からインストールしたソフトウェアなどにはアップデートが配布されないことがあるので、手動でアップデートするなど注意が必要です。ただし、アップ デートがリリースされる頻度は高めです。



アップデートは短い間隔で提供される
アップデートは、パネルのシステム>システム管理>アップデート・マネージャを使って適用できます。 Linux のアップデートは短い間隔でリリースされるため、脆弱性が発見されてもすぐに修正することができます。Windows のように毎月の何日といったように決まった日に公開されるわけではないので、脆弱性の修正までの待ち時間は短く、非常にセキュアな環境を維持することができます。

アップデートごとに再起動は必要ない
通常、OS というものは使用している重要なシステムファイルを更新すると再起動する必要があります。しかし、Linux ではカーネルに変更を加えない限り、OS を再起動する必要はありません。サーバーが再起動されている間はクライアントはサービスを利用できません。これが Ubuntu がサーバとして よく利用されている理由です。

マルウェアの標的にされにくい
世界で最も多くの人々に利用されている OS は Windows です。マルウェアの作成者はできるだけ多くのコンピュータがマルウェアに感染することを目的にしていますから、Windows で動作するマルウェアを作ります。Windows と Linux の構造は全く異なりますから、Windows で動くマルウェアがLinuxで動くことはありません(Wine を使わない限り)。ただし、Linux 向けのマルウェアが全くないわけではありません。 Linux がマルウェアの標的になりにくいからといって、セキュリティソフトのインストールなどのセキュリティ対策をしないのは危険です。フリーで使えるセキュリティソフトはありますので、必ずインストールしましょう。
補足ですが、「Linux はマルウェアに強い」という意見がありますが、「OS ベースでのセキュリティ対策が堅いのは Windows で、マルウェアに最も多く感染しているのもまた Windows である」という意見をどこかのページで見たことがあります。

フォントの統一性
Windows Vista からは、メイリオというアンチエイリアスの効く新しいフォントが導入されましたが、それでも従来のアンチエイリアスなしのフォントと混在していて、少し目が疲れそうです。
Linux では表示されるすべてのフォントが統一されていて、非常に目にやさしいフォント環境になっています。

▼メイリオフォント(Windows Vista以降)
赤色の下線・囲み線内の文字は従来のアンチエイリアスなしのフォント。
それ以外は新しいメイリオフォント。



▼Takaoフォント(Ubuntu 10.04〜)
すべてのフォントが統一されている。


ワークスペースで作業効率アップ
コンピュータを使っていてデスクトップが散らかることはありませんか? あのウィンドウはどこかと、タスクバーからアプリを切り替えるだけでも大変です。Windows Vista からは 3D フリップ機能なるものが使えますが、1つのデスクトップにたくさんのウィンドウを置いている限りは、いくらビジュアルによるナビゲーションをしても意味がありません。
Linux には作業ごとに使い分けられるワークスペースというものがあります。
例えば、ワークスペースその1にはよく使う Web ブラウザ、その2には仕事用のオフィスとメールソフト、その3にはあまり操作しないメディアプレーヤを配置する、といった使い方ができます。



自分仕様にパネルをカスタマイズ
パネルとは、Windowsでいうところのタスクバーです。Ubuntuではデフォルトで上下に2つ表示されています。パネルの高さや配置(上・下・左・右)、数は自由に変えることができます。

上部のパネルには時計・通知スペース・メニューバー(アプリ・フォルダ・設定へアクセスするためのもの)が、下部にウィンドウやワークスペースを切り替えるためのボタンなどが配置されています。これらはアプレットと呼ばれ、その配置は自由に変えることができます。はじめからインストールされているものには、時計やスイッチ類といった基本的なものや、付箋紙などのアクセサリ類があります。

▼なかには全く役に立たないものも


さらには、Ubuntu ソフトウェアセンターなどから新しいアプレットを追加することもでき、自分にとって使いやすいパネルを作り上げることが可能です。もちろん、アプリのランチャも簡単にパネルに追加できます。
他にも、数多くのガジェットを備えるScreenletsというソフトウェアがUbuntu上で利用できます。

【関連記事】Ubuntuには、アクセサリーも豊富です。:イザ!

Windows とインターフェイスや管理方法が似ているため、Windows からの移行が容易
ユーザとグループの管理やサービスなどの点で似ているといいます。Windows の管理に長けていれば、Ubuntu への移行もあまり難しくはないはずです。実際私はあまり苦労せずにUbuntu に馴染めました。

デフラグの必要がない
Linuxのファイルシステムは断片化しにくい仕組みになっていて、デフラグする必要がほとんどありません。その理由について、まずはWindows で断片化が起こる仕組みについて説明します。Windows で はFATというファイルシステムが使われており、ハードディスクの中心(下図では左側)にファイルを集中して配置することで、アクセスアームの動く距離が 短くなり、ファイルへのアクセスが高速になるという考えをもっています。しかし、外側にファイルを集中して配置しているため、ファイルとファイルの間に十 分なスペースがなく、ファイルの書き込みと削除を繰り返しているうちにファイルが徐々に断片化し、1つのファイルに読み込むのにハードディスクのあちこち にアクセスする必要ができ、最終的にはコンピュータのパフォーマンスが低下します。

▼図1(Windows のファイルシステム)



Linux では ext2 または3というファイルシステムが使われています。これはファイルをハードディスク上に広く分散させて配置します。ファイルを分散して配置しているため、ファイルとファイルの間に十分なスペースがあり、ファイルを書き込んだり削除したりしても断片化が起こりません。しかし、 ハードディスクの空き容量が10%以下になると断片化が起こりやすくなるので空き領域には少し注意しましょう。

▼図2(Linux のファイルシステム)



【出典】次のWebサイトから画像を引用しました:◇Linuxとデフラグ◇初心者のためのLinuxサーバー構築講座☆お便利.com☆


充実のアプリケーション
Ubuntu には Ubuntu ソフトウェアセンターというツールがついています。これは巨大なソフトウェアのカタログのようなもので、利用できるソフトウェアの数は3万以上、すべてフリーウェアです。この機能にアクセスするにはパネルのアプリケーション>Ubuntu ソフトウェアセンターと選択するだけで、Web 検索のような手間がかかりません。また、xxx万人のボランティアのプログラマによってその内容が安全なものか審査されているの で、マルウェアが紛れ込むことはできません。ただし、ソフトウェアの説明がほとんど英語である点が一般ユーザには少し不便かも知れません。




軽量なシステム
これもLinuxの大きな特徴です。私の非力なマシン(CPU:Intel Atom N450 コア2 それぞれ1.66GHz、物理メモリ:1GB)でも快適に動きます。Ubuntu の起動直後、何もフォアグラウンドのアプリを起動させていない状態では、 たったの160MB程度しかメモリを消費していません。

軽量な3Dデスクトップ
これについてはあまりにも語りたいことが多いので、準備中で紹介したいと思います。はまるとカスタマイズが止まりません。それにしても、Windows 7 Starter エディションのデスクトップ背景が変えられないって、Microsoft はどれだけいやしいんだ? Ubuntu にはWindows の貧相な視覚効果とは比べ物にならないくらいのものがあるから構いませんが。

使いやすいファイルブラウザ「Nautilus」
Ubuntu はファイルブラウザに Nautilus を使っていますが、これにはタブ表示機能などの便利な機能があります。

フォルダ間でのファイルやフォルダのコピーが楽
F3キーを押すと、ファイルブラウザが二分割され1つのウィンドウ内で2つのフォルダを開くことができます。



ファイル名の先頭でちょっとした検索を楽に
Windows でも、ファイル名の先頭がアルファベットならキーボートから直接そのアルファベットを入力してファイルを選択できますが、先頭の2文字目以降を入力するときは素早く入力しなければなりません。その上、日本語では指定できません。Nautilus ならゆっくり入力でき、日本語でも指定できます。

  



メインペインでファイルを含めたツリー表示ができる
メインペイン(右側のペイン)で、ファイルを含めたフォルダのツリー表示ができます。ファイルのコピーや移動には、サイドペイン(F9キーで表示)のツリーにドラッグしたりするのも方法の一つですが、メインペイン内でのファイル操作はあまりマウスを動かす必要がありません。これにより、ちょっとしたファイルのコピーや移動が楽になる(かもしれません)。



スクリプトを追加できる
 例えば、「このフォルダを管理者権限で開く」といったようなものです。Gnome-look.orgなどから入手できます。ページ左側のカテゴリから「Nautilus Scripts」をクリックしてください。

フォルダやファイルを強調できる
よく使うファイルやフォルダに強調のためのマーク(エンブレム)をつけることができます。緊急・重要・最新など。



音楽ファイルを「プレビュー」できる
音楽ファイルにマウスポインタを置くと再生されます。プレーヤが起動して再生するわけではないので、システムサウンドなどのちょっとしたファイルの確認をするときなどに便利です。


その他
ウィンドウの最前面表示ができる
Windows ではウィンドウの最前面表示はできないため、もしそうしたければ複数のウィンドウを「並べて表示」する機能を代用します。Linuxでは最前面表示が標準で使えます。しかし、今度は逆に、Windows のような「並べて表示」機能は標準では使えません。Linux で「並べて表示」機能を実現するには、ソフトウェアを新たにインストールする必要があります。Ubuntu日本語フォーラムを参考にしてください。

上書きしてしまったファイルを元に戻せる(条件付き)
Windows では、一度ファイルを上書き保存してしまうと元に戻せません。Ubuntu では、それが可能です。

例えば、内容が「私は日本人です。」というテキストファイルをある編集者(Windowsユーザー) が開いたとします。ところが、その編集者は何を思ったか後半部分を「フィンランド人です。」と書き換えて、上書き保存をしてしまいました。その後、誤りに 気づいた編集者は後半部分を元に戻そうとしましたが、すでに上書き保存をしてしまっているので元に戻すことができません。

これは簡単すぎる例ですが、もしそのファイルが画像ファイルだったらどうでしょうか。Windows なら、一段階前の状態に戻すのにも大変な手間がかかります。

ただし、Ubuntuにおいても、編集していたファイルや編集に使っていたアプリを閉じてしまうと元に戻すことはできなくなります。

▼イメージ図(テキストエディッタ)


非アクティブウィンドウ内のスクロールができる
あるウィンドウがアクティブになっていなくても、そのウィンドウ内をスクロールすることができます。したがって、2つのウィンドウを使った作業がしやすくなります。