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2011年3月4日金曜日

ソフトウェア関連ファイルの置き場所

【出典】Ubuntu Magazine Vol.3 重大トラブル完全レスキュー

/usr/bin…システムに直接関係しないソフトウェアが保管される場所。ただし、X や gdm(ログイン画面等)などの GUI 関連のものも保管されている。Windows における「Program Files」に相当する場所。binary の略。

/usr/sbin…システムに直接関係しないシステム管理者向けのソフトウェアが保管される場所。シェルスクリプト・実行ファイルなどが保管されている。system binary の略か。

/usr/lib…「/usr/bin」や「/usr/sbin」に保管されている実行ファイルが必要とする共有バイナリや共有ライブラリが保管されている場所。共有ライブラリは Windows における DLL に相当する。また、そのファイル名は「(ライブラリ名).so.(バージョン番号)」となる。library の略。

/usr/lib32…64bit 環境を使っている場合の 32bit バイナリ用の /usr/lib。他の Linux ではこれが逆になることがあるので、他の Linux で使われるソフトウェアをそのまま Ubuntu で使うことはできない場合もある。library for 32bits の略。

/usr/include…各種ソースファイルのうち、コンパイル時に必要なヘッダファイル(*.h)が保管される場所。

/usr/share…アーキテクチャ(≒ CPU の種類)に依存しないファイルが保管される場所。「アーキに依存せずに共有される(share)ファイル」。

/usr/src…コンパイル時に必要なヘッダファイルだけでなく、ソースコード全体が保管される場所。source の略。

/usr/local…インストール時(make, make install)などに、ユーザーが自分でコンパイルしたソフトウェアを配置するための場所。

/srv…サーバとして Ubuntu を使う場合に、コンテンツとなるファイルが保管される場所。server の略。

/opt…後からインストールしたソフトウェアが保管される場所。「オプション(option)でインストールしたソフトウェア」。

/lib…システムの動作に必要な共有ライブラリが保管される場所。

/lib/firmware…各種ハードウェアの動作に必要なファームウェアファイルが保管される場所。

/lib/modules…各種ドライバファイル(*.ko)が保管される場所。Linux では、一般的にドライバはカーネルモジュールと呼ぶ。

/lib/udevudev(プラグアンドプレイのような仕組み)の動作に必要なファイルが保管される場所。このファイルが壊れると、ハードウェアが使用できなくなる。

/lib/init…GRUB の起動からログイン画面が表示されるまでの、システムの起動に使用されるファイルが保管される場所。initiate(開始する)か initramfs の略。