テキスト入力などで役に立つかもしれないテクニック

例えば、決まりきった位置に何か文字列を入力して、その作業を何回も繰り返すとします。
より具体的な例を示しましょう。私はブログの投稿内に表を作る際に、以下のような HTML ソースを直接編集します。

<table> <tbody> <tr> <td><span style="font-size: small;">項目①</span></td> <td><span style="font-size: small;">項目②</span></td> </tr> <tr> <td><span style="font-size: small;"></span></td> <td><span style="font-size: small;"></span></td> </tr> </tbody> </table>

私は <span style="font-size: small;"> と </span> の間に文字列を入力して項目を作ります。項目①の箇所に何か入力して項目②に移動するとき、マウスか矢印キーを使ってカーソルを移動します。しかし、キーボードからマウスに手を移動したり、矢印キーを何度も押したりするのは面倒です。

そこで、文字列の検索とキーボードショートカットによるカーソルの移動を利用しましょう。gedit テキストエディタを例に解説します。

1. Ctrl+K キーを押すか、メニューバーから検索（S）〉インクリメンタル検索（I）…と選択します。


2. テキスト入力エリアの左上にテキストボックスが表示されるので、入力箇所の前にある数文字を入力します（この例では、"small;">"）。
   
   
   


3. Enter キーを押します。すると、該当箇所が強調表示されます。
   

   <td><span style="font-size: small;"></span></td> <td><span style="font-size: small;"></span></td>



4. 1箇所目に文字列を入力します。
   

   <td><span style="font-size: small;">文字列①</span></td> <td><span style="font-size: small;"></span></td>



5. Ctrl+G キーを押します。次の該当箇所が青色で強調表示されて選択されます。
   

   <td><span style="font-size: small;">文字列①</span></td> <td><span style="font-size: small;"></span></td>



6. →キーを押します。2箇所目にカーソル（｜）が移動します。
   

   <td><span style="font-size: small;">文字列①</span></td> <td><span style="font-size: small;">｜</span></td>



7. 2箇所目に文字列を入力します。
   

   <td><span style="font-size: small;">文字列①</span></td> <td><span style="font-size: small;">文字列②</span></td>



8. 上記の操作（手順4-5-6-7-5-6-7-…）を必要な回数だけ繰り返します。

上記の手順1-3.は次の手順で代替できます：

1. Ctrl+F キーを押すか、メニューバーから検索（S）〉検索（F）…と選択します。


2. 検索ダイアログが開いたら、検索する文字列（S）ボックスに、入力箇所の前にある数文字を入力します（この例では、"small;">"）。


3. 検索（F）ボタンをクリックします。すると、該当箇所が強調表示されます。